- 九州をめぐる観光列車 -
SL人吉
「SL人吉」は熊本〜人吉間を結ぶ蒸気機関車牽引の臨時快速列車で、
8620形58654号機と専用客車である50系700番代によって運行されています。機関車、
客車とも黒い車体に華やかな装飾が施された姿が特徴で、JR九州の人気観光列車のひとつです。
現在は肥薩線の一部が不通のため、令和3年(2021)5月から鹿児島本線熊本〜鳥栖間での運行を
行っているほか、客車はDE10と組み合わせた臨時列車としても活躍しています。
JR九州の<あそ1962>は、阿蘇観光の目玉として運転していた8620形58654号機が牽引する
「SLあそBOY(現SL人吉)」が平成17年(2005)に引退後、後継列車として登場した列車です。キハ58系2両の
内外装を工業デザイナーの水戸岡鋭治氏の手によってリニューアルが行われ、平成18年(2006)7月より
運転を開始しました。
列車名の〈あそ1962〉は編成中のキハ58-139の製造年が昭和37年(1962)であることがネーミングの由来と
なっています。平成22年(2010)まで運行され、期間中は熊本地区における「SL人吉」との共演のほか、
臨時列車としてで九州各地で運転されました。引退後も車籍は平成30年(2018)まで残り、全国で
最後まで残るキハ58系として注目されました。